抜け毛に悩むなら、まずは抜け毛チェック!

抜け毛が気になる人は、自分の抜け毛がどのような状態になっているかをチェックすることが、とても重要です。

その抜け毛チェックによって、自分の頭髪が今後どうなっていくのかがある程度予測できるのです。

抜け毛チェックとは

抜け毛チェックとは、抜けた頭髪の毛根をチェックすることです。

顕微鏡や虫眼鏡があれば、よく見えるかもしれませんが、抜けた毛根を見た時に、形の良い綿棒状になっているのであれば、髪の毛の寿命です。正常な毛根なので、禿げることを心配する必要はありません。

参考: 1日に抜ける通常の毛の本数
    自然の脱毛は1日に60本から100本程度です。

この抜け毛チェックで問題になるのは、綿棒状以外の毛根です。

たとえば、毛根の膨らみが少なく細長くなっている場合があります。この場合は、髪の毛に栄養が十分に行き渡っていないことが考えられます。

他にも、毛球に黒い色素沈着がある場合には皮脂の過剰分泌が疑われたり、毛球が太くて短くなっている場合には頭皮が衰えていることが疑われたりなど、抜けた毛の状態によって、何が原因で抜け毛が増え、頭髪が薄くなってきたのかがある程度わかるのです。

このような抜け毛のチェックは、自分ではなかなかできないことが多く、抜け毛に関連した専門サービスを行なっている会社や専門医で調べてもらうことが必要になる場合があるでしょう。

毛の成長サイクル

毛には、成長サイクルがあり、成長期・休止期・退行期があります。

春や秋は、夏や冬に備えた身体の変化にともない、多少抜ける毛の量が増える時期です。この季節的な要因とは別に、髪の毛に何らかの異常がある場合には、毛の成長サイクルが狂い、休止期から成長期になっていく毛の量が少なくなり、薄毛になるのです。

日常生活などから考える抜け毛体質

日常生活などによっても、自分が抜け毛体質であるか否かを考えることができます。

-抜け毛になりやすい体質や日常生活

  • 喫煙している
  • 外食が多い
  • お酒を飲む機会が多い
  • ストレスを感じている
  • 生活が不規則である
  • 頭皮が硬い
  • 体毛が濃い
  • パーマやヘアーカラーをしている
  • 親戚に薄毛の人が多い
  • 頭髪が細くなってきた

ここでは、抜け毛になりやすい代表的な要素を10項目挙げました。

これらの項目で、自分に該当する項目が多いほど、これから抜け毛が進行していく可能性があります。

該当している項目が多い人は、できるだけ早く抜け毛の現状を知り、対策することが望まれます。

前述の毛根チェックを専門機関で行ない、自分にあった抜け毛対策の方法を早い時期に気づくことができれば、今後の対策がしやすくなるばかりではなく、育毛の可能性が広がります。

せっかくこのページを訪れたのですから、この機会にしっかりと抜け毛対策を始めましょう。今行動したことが良かった。将来きっとそう思えるはずです。

あなたの抜け毛が早く改善しますように!

抜け毛の原因を知らずして対策はできない!

抜け毛の原因を考えるにあたり、関連性の高い「脱毛症」について理解しておくことが必要です。

ネットの百科事典サイトであるWikipediaでは、脱毛症をどのように定義しているのでしょうか。

『脱毛症(だつもうしょう)とは、本人が生えることを期待していた毛髪(主に過去に生えていた箇所の毛)が生えなくなった状態のことである。通俗的には禿げ(はげ)と言われる。

男性型脱毛症と脂漏性脱毛症、老人性脱毛症、円形脱毛症、制癌剤の投与などが原因の薬物脱毛症、瘢痕性脱毛症、出産後に起こる産後脱毛症がある。また、精神疾患の抜毛症がある』

Wikipediaの「脱毛症」のページより引用

ここに書かれているように、脱毛症には、さまざまな症状があります。その一つひとつの症状によって原因が異なってくるのです。

この症状と原因の関係を十分に理解しておくことが、抜け毛対策で重要になってくるのです。

抜け毛の種類と原因

それでは、先の脱毛症に挙げられていた代表的な抜け毛の種類と原因について考えてみましょう。

・男性型脱毛症

男性型脱毛症の場合、額などの前頭部や頭のてっぺんにあたる頭頂部の毛が薄くなります。男性ホルモンが主な原因として考えられ、テストステロンという男性ホルモンが頭髪の成長を妨げます。

加齢とともに男性型脱毛症になる男性が増えますが、最近では、20代に毛が薄くなる若年性脱毛症の人もいます。また、男性だけではなく、女性でも頭頂部が薄くなる人がいます。その女性の場合、男性型脱毛症と同じ仕組みによって髪の毛が薄くなります。

・脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、皮脂によって引き起こされた湿疹(脂漏性湿疹)が原因となる脱毛症です。湿疹がひどくなったことにともない、フケが増えたり、かゆみが出てきたりという症状が悪化してくると、毛根から毛が抜けてしまいます。

・円形脱毛症

円形脱毛症は、突然誰にでも起こる可能性があり、髪の毛が円形や不整形に抜けてしまう症状となって表れます。自己免疫異常により、リンパ球が毛根を攻撃しているのではないかと考えられています。原因は、ストレスなどの心理的な影響が強いということですが、それ以外にも病因があるのではないかと考えられています。多くの円形脱毛症は、半年から1年で回復します。

・産後脱毛症

産後脱毛症は、妊娠中の女性ホルモンの変化が影響した脱毛症です。妊娠中に分泌が増える女性ホルモンが、頭髪の寿命を延ばし、本来であれば抜けるべき毛が抜けないのです。出産後には、増加した女性ホルモンが元に戻るため、今まで抜け落ちずにいた毛が一気に抜けることになります。これが産後脱毛症です。

・抜毛症(ばつもうしょう)

抜毛症は、正常の毛を自分で抜いてしまい、頭に脱毛斑ができてしまう疾患です。抜毛症の多くの人は10代ですが、成人で抜毛症になる人もいます。抜毛症は、かつてはストレスや不安が原因であるとされていましたが、最近では神経細胞の伝達障害が関係しているのではないかとも考えられています。

抜け毛の種類によって原因が異なりますが、大別すると以下のことが関係しています。

  • 男性ホルモン
  • ストレス
  • 遺伝
  • 食事
  • 生活習慣

本来毛の成長を促進するはずの男性ホルモンが、頭髪の毛根を萎縮させる場合があります。ストレスによって、頭皮の血行が不十分でなったことが抜け毛の原因になるケースもあります。遺伝が直接的な原因となる場合は20%以下だと考えられますが、その家族の食事や生活習慣が強く影響していると考えることもできます。

このように、今後の抜け毛対策を考える上で、抜け毛の種類と原因を知ることはとても重要です。

自分の抜け毛の種類と原因を考え、今後の抜け毛対策に役立てましょう。

あなたの抜け毛を解決する何らかの方法がきっとあるはずです。

抜け毛予防を心がけながら、自分にあった対策を探してみてはどうでしょうか。