抜け毛の原因を知らずして対策はできない!

抜け毛の原因を考えるにあたり、関連性の高い「脱毛症」について理解しておくことが必要です。

ネットの百科事典サイトであるWikipediaでは、脱毛症をどのように定義しているのでしょうか。

『脱毛症(だつもうしょう)とは、本人が生えることを期待していた毛髪(主に過去に生えていた箇所の毛)が生えなくなった状態のことである。通俗的には禿げ(はげ)と言われる。

男性型脱毛症と脂漏性脱毛症、老人性脱毛症、円形脱毛症、制癌剤の投与などが原因の薬物脱毛症、瘢痕性脱毛症、出産後に起こる産後脱毛症がある。また、精神疾患の抜毛症がある』

Wikipediaの「脱毛症」のページより引用

ここに書かれているように、脱毛症には、さまざまな症状があります。その一つひとつの症状によって原因が異なってくるのです。

この症状と原因の関係を十分に理解しておくことが、抜け毛対策で重要になってくるのです。

抜け毛の種類と原因

それでは、先の脱毛症に挙げられていた代表的な抜け毛の種類と原因について考えてみましょう。

・男性型脱毛症

男性型脱毛症の場合、額などの前頭部や頭のてっぺんにあたる頭頂部の毛が薄くなります。男性ホルモンが主な原因として考えられ、テストステロンという男性ホルモンが頭髪の成長を妨げます。

加齢とともに男性型脱毛症になる男性が増えますが、最近では、20代に毛が薄くなる若年性脱毛症の人もいます。また、男性だけではなく、女性でも頭頂部が薄くなる人がいます。その女性の場合、男性型脱毛症と同じ仕組みによって髪の毛が薄くなります。

・脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、皮脂によって引き起こされた湿疹(脂漏性湿疹)が原因となる脱毛症です。湿疹がひどくなったことにともない、フケが増えたり、かゆみが出てきたりという症状が悪化してくると、毛根から毛が抜けてしまいます。

・円形脱毛症

円形脱毛症は、突然誰にでも起こる可能性があり、髪の毛が円形や不整形に抜けてしまう症状となって表れます。自己免疫異常により、リンパ球が毛根を攻撃しているのではないかと考えられています。原因は、ストレスなどの心理的な影響が強いということですが、それ以外にも病因があるのではないかと考えられています。多くの円形脱毛症は、半年から1年で回復します。

・産後脱毛症

産後脱毛症は、妊娠中の女性ホルモンの変化が影響した脱毛症です。妊娠中に分泌が増える女性ホルモンが、頭髪の寿命を延ばし、本来であれば抜けるべき毛が抜けないのです。出産後には、増加した女性ホルモンが元に戻るため、今まで抜け落ちずにいた毛が一気に抜けることになります。これが産後脱毛症です。

・抜毛症(ばつもうしょう)

抜毛症は、正常の毛を自分で抜いてしまい、頭に脱毛斑ができてしまう疾患です。抜毛症の多くの人は10代ですが、成人で抜毛症になる人もいます。抜毛症は、かつてはストレスや不安が原因であるとされていましたが、最近では神経細胞の伝達障害が関係しているのではないかとも考えられています。

抜け毛の種類によって原因が異なりますが、大別すると以下のことが関係しています。

  • 男性ホルモン
  • ストレス
  • 遺伝
  • 食事
  • 生活習慣

本来毛の成長を促進するはずの男性ホルモンが、頭髪の毛根を萎縮させる場合があります。ストレスによって、頭皮の血行が不十分でなったことが抜け毛の原因になるケースもあります。遺伝が直接的な原因となる場合は20%以下だと考えられますが、その家族の食事や生活習慣が強く影響していると考えることもできます。

このように、今後の抜け毛対策を考える上で、抜け毛の種類と原因を知ることはとても重要です。

自分の抜け毛の種類と原因を考え、今後の抜け毛対策に役立てましょう。

あなたの抜け毛を解決する何らかの方法がきっとあるはずです。

抜け毛予防を心がけながら、自分にあった対策を探してみてはどうでしょうか。